変動相場を活用した投資

「外国為替証拠金取引」のことをFXと言います。
英語表記では、"margin Foreign eXchange trading"となります。これを略して、FXまたはForexと呼んでいます。

変動為替制度を採用している国の通貨を取引することによって発生する為替レートの上下動を利用して差益を狙う取引方法がFXです。

例えば、1ドルが100円のときに、10ドル購入すると、必要な日本円は1000円になります。
そして1ドルが120円になったときに、以前購入した10ドルを売却すると1200円の日本円となり、200円の差益が儲けとなります。

逆のことも起こり得るので、100円で購入したドルが90円になってしまったときに10ドルを売却すると900円の日本円になるので、差益はマイナス100円となってしまいます。

5262b6f4d22d32a515544ae05e083402_s


FXにある様々なリスクの一つが、この差益がマイナスになるリスクです。


リスクマネジメントの話になりますが、リスクの基本的な分類方法として、次の二分法があります。
  • Pure risk(純粋リスク)
    • 自然災害や事故など、事象が現実化した場合に、損失のみが発生するリスク(loss only risk)のこと
    • 未然に防止策を打つことができ、また保険化が可能
    • リスクの例:地震や火事によって住まいを無くす、働けなることで収入が無くなる、定年退職など
  • Speculative risk(投機的リスク)
    • 自らの行動の結果によって、損失または利益のいずれかが発生するリスク(loss or gain risk)のこと
    • 経済環境の変化や政治の変化、時間の経過を経て、何らかの予兆を伴って発生するが、自らの意思決定に伴うリスクであるため、未然防止および保険化が困難
    • リスクの例:投資、起業、経営方針の意思決定など

純粋リスクを回避するために、保険、貯金、年金、退職金などをあてにしますが、昨今の日本の情勢から、これらの対策は期待できなくなっています。
その為に、投機的リスクを取って、資産を増やし、将来に備えるための方法の一つに、FXがあります。

純粋リスクは可能な限り保有しませんが、投機的リスクは財産の源泉となるので、調査・確認・評価・分析を徹底的に行ったうえで保有するようにします。

このリスクマネジメントは企業経営の観点から考えられているものですが、個人が投資を行う際にも考えるべきもので、適当に投資というリスクを取り始めても、損失しか生みません。

fb846d547cb05dbdd7ea9ea494d16883_s


FXにおいては、負けを重ねてしまうリスクを避けるために勉強と訓練を行い、1回1回の取引に対して、しっかり計画を立て(P)、実行し(D)、結果を確認し(C)、次の取引に繋がる施策を取り入れて(A)、リスク対策を行うことが重要です。


何となくトレードしても資産は増えません。
自分の思惑で「そろそろ上がるかも?下がるかも?」でレートは動かないことを忘れないでください。
変動相場はFXの為にあるのではありません。
実際に資本取引や株取引、債券の売買、輸出入などのために為替取引が行われることで、はじめて為替レートが変動します。
FX市場参加者は、そういった巨大な資本が流れる実需に乗って差益を得ているだけにすぎないことを大前提にすべきです。

FXを仕事として捉えて、しっかりと準備をして行動することを心掛け、決して値ごろ感で取引しないようにしましょう。